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'07/08/08

土木学会のデザインコンペ:景観開花が募集中

今年で4年目となる、土木学会などが主催の土木デザインコンペ:景観開花が募集中です

今年のテーマは「道の駅」となっています。
エントリー受付は既に始まっています(9/28まで)
審査員は政策研究大学院大学教授の篠原 修氏、建築家の内藤 廣氏ら。
応募案の締め切りは10/5となっています。

ドライブ中の「ちょっとひと息」のため、あるいは地域の情報発信基地として。。。
さまざまなアイデアが求められます

'07/06/27

Dancing Tower:ドバイに「ダンスする」タワーの計画

今、建築界でイチバン熱い都市は?ロンドン?パリ?それともやっぱりニューヨーク。。。?  いや、今ならドバイでしょう

「オイルマネー」のお陰で超高層ビルがまさに「雨後の竹の子」のごとく立ち上がっているドバイ。 ここで、強烈なインパクトのビルが計画されています


デビッドフィッシャー氏設計による68階立ての本タワーは、 各フロアーが独立して360°回転でき、建物外見を自由に変えることが出来ます。
ルービックキューブを好き勝手にねじったかのようです
構造設計はNY、旧ワールドトレードセンターの設計で知られるレスリーロバートソン氏。

EVなどを含むRCのセンターコアに各層をドーナツのように落としていったような構造。一周90分で回転するそうです
また各層のスキマに風車が付いていて、各層が回転することで風力発電し、タワーの電力をまかなうとのこと!


この計画が本当に実現するかどうかはちょっと"マユツバ"ですが、 オイルマネーに沸くドバイでは今や"なんでもあり"の状態。あながち「絵に描いたモチ」でもないかもしれません。
日本で「派遣」で働くくらいなら、いっそ、ドバイに渡ったほうが面白い???

関連リンク:youtube内のアニメーション   

'07/02/17

ダ・ヴィンチの橋が500年後に実現

ルーブルを舞台にした「ダ・ヴィンチ・コード」のブームもひと段落しましたが、 やはりレオナルド・ダ・ビンチ、ただものではなかった!
彼が構想した橋が、500年後の現代に「完成」しました。

氏のスケッチに感銘を受けた北欧ノルウェーの美術家がイニシアチブを取って自国の首都、オスロー郊外に建設したものです


ダ・ビンチの元々の案は、1502年、イスタンブールとトルコ間の ボスポラス海峡、ゴールデンホーンに計画されたスパン240mの石造の橋でした。

当地に橋を架けることを計画した当時のトルコ皇帝バヤズィト二世はダヴィンチに設計を依頼しました。
それに応じてダヴィンチは右図のスケッチを書きましたが、当時の技術ではそれは実現不可能でした。

その橋の特徴は路面の水平方向の安定を保つためにアーチが末広がり:ナナメのアーチ状になっていることです。

ちなみに皇帝はもう一人のイタリアの輝ける巨匠:ミケランジェロにも依頼しましたが、 ルネサンスのスターはそれを断ったとのこと。


このスケッチを、自国で開かれたダ・ヴィンチ展で見たノルウェーの美術家、Vebjoern Sand(サンド)氏は そのデザインに大変感銘を受けました。

そして、中世には実現不可能だったその橋をぜひ実現させたいと思い、 自国の交通省に自ら交渉、了承を取り付けてプロジェクトを牽引しました。

2001年に完成した橋はスパン108mと原案よりは控えめですが、コンセプトは生きています。
3つのアーチ:中央が鉛直力を支持し、両側のナナメのアーチが路面の横安定を確保しています。    アーチは3角形断面の木の集成材でできています。


アーチをナナメにして水平抵抗を得る方法は最近では良く行われますが、 500年前にそれをひらめいたダヴィンチ、やはり凡人ではありません。
ダヴィンチの建築、土木作品が実現したのは実はこれが初めてです。


「天才の作品は時代を経ても全く朽ちることがない。ダヴィンチの作品より1970年代の建物の方がよっぽど『古臭い』よ!」とサンド氏。
氏の更なる目標はダヴィンチの橋を世界中に建設することだそうです。


関連リンク(全て英語):
サンド氏の「ダヴィンチ橋」プロジェクト    ダヴィンチの作品に関するサイト
橋に関する詳細:ノルウェー交通省の機関紙内のレポート(pdf)

'07/01/23

中国に世界最高峰級のTVタワー  (下写真の拡大は全て左記リンク先で)

タワーといえば安藤忠雄氏がデザイン監修の すみだタワ−が話題ですが、 中国ではそれとほぼ同じ高さのタワーが建設中です。


中国南部の都市:広州(Guangzhou)で建設中のこのTVタワーは高さ610mで、 なんと現在のすみだタワー公式発表高さと同じ!
中央がすぼまった「つづみ」のような形態:HP曲面が特徴です。

本タワーはかの地で2010年に行われるスポーツのアジア大会をTV中継するために建設されています。 完成予定は2009年。

設計はオランダのIBA(Information Based Architecture)とArup。
「ウエストのくびれ」から、どことなく女性のシルエットを連想させます。

「今までの超高層やタワーは力強い、角張っている、など、男性的なイメージなので、我々は女性的なものにした」と設計者。
コスト、美観上から「ウエストを極限までダイエットさせる」ことに労力を割いたそう。

構造体は、EVシャフト、避難階段を含む中央のRCシャフトと、外側のねじれた面を構成するCFT (コンクリートを充てんしたスチールパイプ)による鉄骨外周構造より構成されています。


タワー内には店舗、回転レストラン、そしてモチロン展望室などを含み、圧巻は頂部!
オードリー・ヘップバーンの「ローマの休日」でおなじみ、ローマのスペイン坂を思わせる屋根なしの階段広場!
地上460mの風を直接、肌で感じることができます
雲のそばでオードリーを気取ってみる?

HP (=Hyperbolic paraboloid:双曲放物面)曲面のタワーは古くから利用される構造形態です。 ねじれた曲面であることから座屈に強い特性を持っています。
日本では神戸の震災にも耐えた神戸ポートタワー が有名です。


610mで世界一!を謳う、すみだタワー。どうするのでしょうか。


関連リンク:  Arupサイト内の記事(PDFファイル)   こちらも同じ内容

IBAのサイト。news:TV towerをクリック。現場写真など詳細があります

本サイト内関連ページ: topics:新東京タワーのデザインに安藤忠雄氏ら

記事一覧

土木学会のデザインコンペ:景観開花が募集中

Dancing Tower:ドバイに「ダンスする」タワーの計画

ダ・ヴィンチの橋が500年後に実現

中国に世界最高峰級のTVタワー

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